ピンホールカメラ
ピンホールカメラを作った。
フィルムと、フィルムケースと、フィルムのパッケージで作った。
ダークバッグの中でフィルムケース側にフィルムを運び、
撮影ごとにフィルムパトローネ側に戻していく「写るんです」方式を採用。
ふつうはパトローネをもう一つ用意して、そっち側に巻いていくらしい。
最後に、テープで巻き付け、光が入らないように黒テープでぐるぐる巻きに。
あ・・・
これ、映画で見る爆発物ぽい。
これあかんやつや。
。。。
街中に持っていくのは、はばかられたので、近所で撮影テスト。
四ー八秒くらい開けたけど、これが、、、大失敗。
フィルムが、ほぼ、完全感光。。。
スキャンした画像から、なんとか絞り出したのが、四枚。
↑木。
線は鋭い気がする。
↑これは、説明が要りそう。
画面下側に「∴」の形で三個のタンポポが、奥には、木々がならんでる。
↑、これはブロックの筋くらいは見える。
一般的な作り方はググれば良いとして、
今回、得た教訓をいくつか。
暗箱としての華奢さ。
空箱で作る、この手軽さとチープ感はすごく良い。
しかし、秒単位のシャッター速度なので、箱をしっかり安定させたい。
このときに、箱がふわふわしていて、なんとも頼りない。
がっちり握る事はできない。
底に重りをつけるなどして安定化させてもよかった。
ただし怪しさは増大。
フィルム巻き取りとコマ間隔。
露光一面分にあたるフィルムを巻き取らないと、次の一枚と被ってしまう。
作ったときに、「スプールの一回転で、だいたい一回分だな」と測っておいたけれど、
それは"後半"の場合。
前半は、フィルムが巻き取られていないので、
スプールの一回転にたいする巻き取り量が少ない。
パーフォレーションの数で決める事が出来るのだろうけど、
こんなチープな装置で、それを数える仕掛けは難しい。
ざくっと、多めにまきとる、おおらかな心で対応。
怪しさ。
黒テープは内側にすればよかった。
外から見れば子供の工作品、ぐらいで済んだはず。
遮光。
こんな適当な装置でも、
遮光は完璧だった。
コマ間隔は、全然感光していない。
露光時間。
第一回目なのだから、フィルムをケチらずに、
いろんな時間パターンで撮っておけば良かった。
今回は、細部まで写らない、残念な結果。
ピンホールの穴も、大きかったかもしれない。
裁縫針が無かったので、万年筆のさきっちょで開けたのが大きかったかもしれない。
十秒近い露光時間で、ぶれもひどい。
露光限界のぎりぎりから引きずり出してきた絵なので、
侘び寂びのトーンなど皆無。
今回のフィルムは、一年以上前に買って、
何度か空港のX線を浴びた、不安でつかっていなかったヤツなので
あるいみコストはほぼゼロ。
もう一度だけフィルムを犠牲にして、やってみたい気はする。
固い箱を見つけたいところ。