露光計を持ち始めてようやく、
暗すぎたり明るすぎたりして何が写ってるかわからないということが減った。
夜は、ショーウインドウの明かりを基準にして、
二段まで上げればだいたいの路地は写る。
考えてみれば、人が夜でも見えるようにと設けた明かりなんだから
だいたい同じ明るさになるに決まってる。
当然とはいえ、写ってるとうれしい。
昼間の太陽のもとで撮ってた装置で、
同じように夜の景色が写すというのは、
現像出すまで心もとない。
現像から帰ってきたフィルムを眺めててわかったのは、
とにかく、全力で、ぶらさないこと。
それだけできれば、なんだって好きな感じに写る。